お正月のご挨拶 2016年元旦
カテゴリー:カザマランドセル 桜井本店更新日:2015.12.26
明けまして、おめでとうございます。
この冬は、わりあいに気温の高い日が多いようです。
とはいえ、東西南北で気候や天候が大きく異なる日本列島。
元旦の朝に晴れやかな初日の出が見られるかどうかは、
やはり、地域ごとに違いがあるかな?と思います。
今年の初日の出、ご覧になることができたでしょうか。
そんな次第で、年の始めにあたり、日の出(太陽)の
印象風景を集めてみました。まずは、定番中の定番から。
春はあけぼの やうやう白くなりゆく山ぎは
少し明かりて 紫だちたる雲の細くたなびきたる
おなじみの<枕草子>ですね。お正月の後、大寒の
節気を過ぎて立春を迎えると、もう春。真新しい
ランドセルを背負う日を、指折り数えて待つ時節です。
さて、お次に来るのは、少し古くなって人麻呂の歌。
東(ひむがし)の野に炎(かぎろい)の立つ見えて
かへり見すれば月傾きぬ
かぎろいとは、夜明け前の光が空を染めて、滲んだ
ようなグラデーションを見せる、そんな様子であると
いわれます。柿本人麻呂がこの歌を詠んだ阿騎野と
いう場所は、桜井ショールームにほど近く、カザマに
とってゆかりのある歌だったりもします。
清少納言や人麻呂が言葉でとらえた風景を、絵画で
ビジュアルに表現した作品がこちらです。
フランスのクロード・モネが描いた、その名もズバリ
<印象日の出>。場所も季節も、清少納言や人麻呂とは、
まったく違うのかも知れないけれど、同じひと時を
とらえた印象として、どこか共通するような、清々しい
時間のひとコマが感じられるように思えます。
さて最後に、モネと同じフランスつながりのチョイスで
アルチュール・ランボーの<永遠>が登場です。
また見つかった、何が、永遠が、海と溶け合う太陽が
今年は、伊勢・志摩サミットが開催されることもあり
「海と溶け合う太陽」なるフレーズは、志摩の海岸から
仰ぐ、伊勢湾の日の出をイメージさせるかのようです。
ただし、「海と溶け合う太陽」を、日の入りの情景と
とらえる翻訳もあるようですけれども。
まぁ、そんなこんなで、ちょっと長めの新年ご挨拶となって
しまいましたが、色々な日の出の印象風景に接したという
ことで、初日の出を見逃した方も、おめでたい迎春の気分が
さらに晴れやかさを増したのではないでしょうか。
それでは、2016年もカザマランドセルを
よろしく、お願い申し上げます。
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