カザマのランドセルは、景色がいい。
「ウチのランドセルは景色がいい」とは、
インタビューの冒頭の会長 風間 春雄の言葉です。
九十歳間近の老人の言葉とは思えないほどの、
艶やかな表現に驚きました。
こんな会長が語る、カザマのランドセルの魅力とは。
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一つひとつ丁寧に、職人が作るランドセル。
当社がランドセルの製造を始めたのは1987 年。それ以前は30 年、学生かばんのメーカーとして年間10 万個を超える学生かばんを製造していました。そんな折、私どもの技術にほれ込んだという当時かばん卸問屋協会の会長、故 池田氏(株式会社三洋)に、ランドセルの製造を強く勧められたのです。当時ランドセル製造については全くの素人。固辞しましたが、先方はなぜかあきらめてくれません。
その技術なら絶対できるからと3年間口説かれ続けるうちに、負けず嫌いの職人魂がむくむくと頭をもたげてきたのです。作るなら、どこにも負けないランドセルを作りたいと研究の日々。誰のまねでもない、理想のランドセルを求めて粘り続けました。そして現在、「カザマのランドセルはどうしてこんなに丸みを帯びた形を保てるのか」とよく聞かれますが、それこそが10 年の歳月を経てようやく作り上げた形なのです。 -
カザマのランドセルは、景色がいい。
カザマのランドセルは、肩や背中にしなやかに寄り添うよう、ベルトやパッド、背の部分に工夫をしています。ほかのランドセルと“背負い比べ”をしてみてください。ウチのランドセルのほうが、軽く感じられることでしょう。もちろんこの構造は、カザマの特許です。
カザマのランドセルは、景色がいいといつも思っています。ランドセル本体と肩ベルトが作るなだらかな曲線。スッとした佇まいの秘密はこの曲線にあります。この曲線にたどり着くまで、相当の試作品を作りました。景色がいいランドセルだから、背負い心地もいいのです。
ランドセル職人として一人前になるには優に10 年はかかりますが、当社では時間をかけて職人を育て高い技術力を保つ努力を続けています。技術と気力の充実した一流のランドセル職人が活躍していることが当社の誇りです。
創業から受け継ぐクラフトマンシップの集大成。
毎年、カザマのイヤーモデルとして発表される会長プロデュースのランドセル。このランドセルには、次代を担う子どもたちの成長を願う会長の思いが詰まっています。令和二年のイヤーモデルは、カザマランドセルの集大成でした。
伝統美と職人魂を結びつけた、京風リュック。
「美しい日本をランドセルで表現したい。」常々抱いていた会長の思いが創業70年にイヤーモデルとして登場。日本の伝統である織物の美しさを京風リュックに表現しました。
日本の伝統美を表現した会長プロデュースモデルですが、もちろん雨や汚れをはじめ十分な強度やメンテナンスの容易さも実現してます。通常モデルよりベルトを10cm延長することにより、大人のファッションアイテムとしての可能性を広げました。艶やかな織り柄のモデルから落ち着いた色調など、多彩なラインナップが魅力です。
子どもたちの成長を願う。創作意欲は衰えることはない。
子どもたちは、私たちみんなの宝物。だからこそ、健やかな6年間を過ごしてほしい。こんな思いを胸に抱き、風間会長は毎年新しいモデルを創作します。カザマのランドセルの頂点ともいえる素材選びや丹念な作り込みを実現した会長プロデュースの「THE KAZAMA MODEL(ザ・カザマモデル)」。
この会長の取り組みは、すべてのカザマランドセル作りに生かされています。
※THE KAZAMA MODEL(ザ・カザマモデル)は桜井ショールームのみの展示になります。